ABOUT子宮について

子宮筋腫が発生し、それが大きくなる一番の直接的原因は、女性ホルモンのバランスが崩れてしまうことにあります。女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。この2つのホルモンのバランスが崩れてエストロゲンの割合がプロゲステロンよりも圧倒的に多くなってしまうと、子宮筋腫が発生したり、筋腫が拡大するリスクが高くなってしまうのです。この状態は、エストロゲン過多、エストロゲン優勢、エストロゲン優位などと呼ばれています。

このエストロゲン過多の直接的な原因には、次のようなものがあります。

  • ストレス (ストレスのトピックのリンクを挿入)
  • 食事(本格栄養学のリンクを挿入)
  • 環境ホルモン
  • 太りすぎ
  • 睡眠不足
  • 3つの主要な腺の障害
  • ホルモン補充療法

環境ホルモン

環境ホルモンは、正式には内分泌攪乱物質と呼ばれるもので、ホルモンを作る体内の内分泌系に障害や悪影響を及ぼすことのある、環境内に存在する化学物質です。

環境ホルモンの中には、エストロゲンに似た構造を持っているために、体内のエストロゲン受容体がそれをエストロゲンと勘違いとして認識してしまう物質があり、これはエストロゲン様物質と呼ばれています。

このエストロゲン様物質には、植物から由来した、健康に良い影響を与えるものと、石油系化学物質から由来した、健康に悪影響を与えるものの2種類があります。

後者の悪者のエストロゲン様物質は体内で生分解されないので、体内に入るとどんどん脂肪細胞に蓄積されてしまうのです。そしてその蓄積された物質は、子宮筋腫のほか、肥満、癌、不妊、流産、子宮内膜症、糖尿病などの原因となることがあります。

このような悪者のエストロゲン様物質には主に次のようなものがあります。

パーソナルケア製品

  • フタル酸エステル(香水、ヘアスプレー、デオドラント、ネールカラーなど)
  • アルミニウム(デオドラントなど)
  • パラベン(ファンデーション、乳液、ヘアケア製品、シェービングクリームなど)
  • オキシベンゾン(ファンデーション、日焼け止め、ケアケア製品など)
  • メチルベンジリデンカンファー(日焼け止めなど)

これらの製品は何十年もの間、毎日使うものなので、たとえ含まれている量が微量であっても避けるにこしたことはありません。

プラスチック製品や缶詰の缶

  • ビスフェノールA(BPA)
  • フタル酸エステル(PAE)
  • フタル酸ビス(BEHP)
  • ポリ塩化ビフェニル(PCB)
  • ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)

プラスチック製品は、加熱されると成分が徐々に溶けて食品に混入されてしまうので、プラスチック容器に食品を入れたり、ラップを掛けて電子レンジでチンすることは絶対に避けてください。

また、暑い日にペットボトルを車の中や日の当たる場所などに長時間置いておくのも厳禁です。さらに、ペットボトルの水を冷凍庫で凍らせて飲むのも避けた方が無難です。

プラスチック製品を購入する際は、BPAを含んでいないことが明記されている製品を探してみてください。

経口避妊薬(ピル)

ピルにはエチニルエストラジオールという合成エストロゲンが含まれており、それが体内に長く留まるために、エストロゲン過多の原因となることがあります。

ピルは長期にわたって飲む場合が多いので、避けるにこしたことはありません。

生理用品

タンポンやナプキンなどの生理用品には、エストロゲン過多の原因となるダイオキシンが含まれている製品が多く出回っています。ダイオキシンが含まれていない製品を探すか、布ナプキンを試してみてください。布ナプキンはとてもカラフルで素敵なデザインのものが多く発売されています。

太りすぎ

脂肪細胞には、エストロゲンの一種であるエストロンというホルモンを生合成するアロマターゼという酵素が多く含まれています。エストロンはプロゲステロンから作られるため、体脂肪が多いほどプロゲステロンがエストロンに変換されて、エストロゲン過多の状態を招きます。さらに、エストロゲンが多くなるほど脂肪が多く蓄積され、堂々巡りの悪循環が生まれてしまうのです。また、エストロンは子宮粘膜の成長を刺激して、子宮筋腫を発生しやすくします。

睡眠不足

睡眠不足になると体にストレスがかかり、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが多く分泌されるようになります。このコルチゾールは、コレステロールから作られたプロゲステロンから合成されるので、コルチゾールを作るためにプロゲステロンが奪われてしまい、結果的にプロゲステロンよりもエストロゲンの割合が多くなる、エストロゲン過多の状態が生じてしまうのです。

3つの主要な腺の障害

ホルモンのバランスは、主に副腎、甲状腺、卵巣の3つの主要な腺によって制御されていますが、これらの腺が正常に機能していないとエストロゲン過多の状態になることがあります。エストロゲンが過多になると、副腎と甲状腺が適切に機能しなくなり、それによってさらにエストロゲン過多が悪化します。

これらの腺はストレスに極度に弱いので、毎日の生活からストレスを極力取り除くことが非常に大切です。また、甲状腺が正しく機能するにはヨウ素やセレニウムが必要になるので、これらのミネラルが不足していないかを確認することも大事です。